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はじめての隠岐

出雲空港からATRで約20分の飛行を終えれば隠岐諸島の島後「隠岐の島町」。

空港への着陸のアプローチが絶景、崖上に滑走路があるため崖に激突するかのダイナミズな錯覚を感じての着陸。

島内は隠岐レンタリースで借りた軽自動車で回る。空港の到着ゲート前でのレンタカー受付が完了したら「車は空港駐車場に停めてあるから」とチェックもなしに自由に。帰りも車を駐車場に停めてダッシュボードに鍵をしまえばOKという田舎スタイルで斬新なレンタル方法。一種のカーシェアリング。そのため、距離精算による返却ができず、満タンにして返す必要があるから普段、距離精算のユーザーにとっては少し不便(西郷大橋の手前国道485号にENEOSがある:カードOK)。

空港から車を走らせると、早く海が見たい衝動に駆られ西郷大橋を渡らず今津地区に。

そのまま県道43号を東へ、島の中心部西郷地区に昼ご飯の魚を食べに。とはいえ、まだオープンまで時間もあったので中心部をプラプラと散策。車はフェリーターミナルの駐車場に。1時間以内だと無料になるのでちょうど良く利用させてもらい、中心部の目貫通りへ。まだ昼前でもあり、静か。

散策途中で、「愛の橋」を発見。ところが、老朽化のためフェンスと鍵がかかって通行禁止。汝の隣人を愛することが難しくなった今日に一抹の寂しさを覚えた。

そのまま八尾川を沿いを下り、水祖(みおや)神社に。

最後は、車を停めているフェリーターミナルへ。

訪問時はフェリーの出到着もなく、静かな空間と化していたが、売店にあった隠岐汽船のクリアファイルを購入。施設内では若い女性がPCでテレカンしていたりと数少ない利用客が思い思いの時を過ごす。

むしろ驚いたのは、隣接する観光協会。同施設は新しく、内装の木調が上品かつ綺麗。電源もあるデスクがあって、充電しながら情報収集することも可能だし、非常に快適。

ここから電動自転車(E -BIKEサービス https://e-oki.net/e-bike/)を借りて島を巡ることもできる。格好いいバイクだったが、島全体が起伏のある道が多いので覚悟が必要そう。

中心街の西郷地区をあとに県道47号を東進し、途中にある津ノ目島や沖津ノ目島を右目に車を走らせる。大久地区を過ぎるとアップダウンのある道となり同時に道幅も狭くなる。所々、対向車は来ないで欲しいと思うような道だ。そうこうすると布施地区に到着。ここから県道47号から国道485号になり、少しだけ走って、春日川沿いの細い山道に。約6kmの対向車に怯える運転を抜けると強烈なパワースポット岩倉の乳房杉。

圧倒的な緑と杉の存在感。 駐車場はなく、突然に現れるので道に止めるしかないが、当日は車も少なかったので問題ない。こんな感じで車を停めた。通り過ぎてしまいことに注意を。

本来、西郷地区からは銚子川沿いを走る県道316号からくるのがセオリーであるが、近年の豪雨の影響により通行禁止となっており、布施地区から訪問。ただ、途中写真を撮りながらでも西郷からは1時間程度で行けるので道の狭さ以外のストレスはない。

杉の後は、中村海水浴場。天気が今ひとつ快晴ではなく、晴れているようで雲が多い。そのような下では見たい青色の発色ではなかったが、それでも十分に綺麗な色味を理解できた。

そして、再び国道485号を走り、東回りで隠岐国の一宮である水若酢神社(みずわかすじんじゃ)へ。

歴史は平安時代、江戸時代からなど色々とインフォメーション見ても定かでないが、立派な本殿。隠岐造と言って、大社と春日と神明の各造りの合わせ技らしく本土では見られない特殊な造りらしい。もっと勉強してから来ればよかった。

次は、神社すぐの県道44号を西海岸沿いに南下し、境内に滝のある壇鏡神社に。県道から細い道に入り、約5kmは対向車泣かせの細い道。駐車場に着いて神社本殿までは那久川沿いを歩くのだが、一人もいない森の中、雲の多い15時くらいは暗くて少し怖い。

豪雨のせいか木も倒れている。

10分もかからないで神社に到着。

壇鏡神社にある壇鏡の滝は裏から、滝が見られる。なので、ウラミ滝とも呼ばれるらしい。40mの落差だがもっとあるように思えた気持ちの良い滝であった。ただ、裏から空を見上げたとき、青空だったらもっと良かったな、とふと思ってしまった。

夕日を油井前の洲見たかったのだが、行けなかったので那久岬に。その前にその先に位置する油井の池へ。壇鏡神社に行くために通った県道44号を北進にやや戻る。火口湖として、直径が200m超らしいが、背景の壮大さに驚き。中央部には浮島がある。

ここは適度に雲や霧があった方が絵になり、良かった。少し東山魁夷的な世界観だった。

そして、夕日本番となる那久岬へ。駐車場にはトイレもあって、風光明媚な綺麗なスポット。遠く先には白い灯台も見える。

そこまで行くには、高低差もあってなかなか大変そうであった、自分はカラスが多く途中で断念した。

さらに奥に進むと牛も放牧されていたので、道を歩きながら牛と対峙するのも夕方一人だと怖く感じる。駐車場にある白い旧燈台が、地元住民とのストーリーも含め美しい。新旧の灯台とともに。

隠岐はジオパークに位置するので本当に海が綺麗だった。なので、奄美大島同様、もっと晴れていればというのが正直なところ。またロウソク島や油井前の洲など通行止め等で行けない箇所もあった。反対に、写真にあげていないだけで他にも多くのスポットに行けた。コンビニはもちろんだが、スーパーも見当たらず西郷地区にあるドラッグストアが大事な補給箇所であった。そんな不便さもたまには良いな、と思う。今回は島後だけであったが、もっと飛行機の時間と調整した島前とのフェリーなどとの連携を図れればもっと隠岐観光がしやすいのにな…

【番外編】

昼ごはんは西郷地区にある「味乃蔵」に。11時から開店しているので、出雲からの飛行機の到着時間から一観光してちょうど良い。駐車場も6台であるが、公道に対し斜め駐車となるので奥に停めて手前に車が停まるとなかなか難儀しそう。 お刺身定食(¥1,760)を注文。

魚は4種類。マグロとバイ貝、飛び魚、鯵。貝の食感、飛び魚の脂乗りなど絶妙だった。もう少し数を食べたかったが仕方ない。地味に筍も美味しい。

昼ごはん②も食べた。隠岐そばを食べに五箇創生舘にある「喫茶 木かげ」へ。韓国ドラマを見ていた店員さん二人には申し訳なく思うが作ってもらった。 めかぶ入りのそばに。めかぶの香りが強すぎて、あごの香りもするが、前者が強かった。さっぱりと頂きました。

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